マガキガイの水槽

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マガキガイ
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マガキガイに向いた水槽の選び方

長く伸びた眼、ホースのような口、左右非対称のその体つき……。その姿はあまりに独創的で、マガキガイのいる水槽を覗き込んでいるとそれだけで非日常の世界に迷い込んだかのような感覚になります。また、実はとても穏やかで気の良い生き物でもあります。

この魅力的な生き物は、わずか10リットルほどの小さな水槽で飼育することができます。また、普段はのんびりと動きまわっていますが、時々、貝とは思えないほどのスピードで走り回ることもありますので、平らな場所を多く用意した45センチくらいの水槽で飼育すると、いっそう伸び伸びと遊ぶマガキガイの様子を観察できるようになります。

マガキガイの飼育に必要な水槽用品

マガキガイは海の生き物ですから、水槽には海の環境を再現してあげなくてはなりません。とは言っても、ポイントさえ押さえておけば海水魚を飼うよりもずっと簡単です。

濾過器

海の生き物は水の汚れに極めて弱いため、濾過器の性能が物を言います。十分な濾過面積のある外部式の濾過器を選びます。これにより、小さな水槽の水量不足を多少なりとも補うことができます。

かなりの水流でも全く問題ありませんので、10リットルの水槽でも、濾過器は40リットル用を付けてあげると良いでしょう。その際、必ず海水で使用できることを確認しておきます。とにかく濾過器は十分すぎるくらいの性能を持ったものを用いるべきで、そのかわり水を換える必要はほとんどなく、数ヶ月に一回くらいでも大丈夫なくらいです。

保温器具

マガキガイは温かい海に生息する生き物ですから、冬は水槽の水を25度くらいに温めてあげる必要があります。オートヒーターを用いれば簡単に保温することができますが、購入の前に必ず海水に使用できることを確認しておきます。

海水の素

海水の素も忘れてはなりません。できるだけ高品質のものを選びます。タコが飼えるかどうかを品質の目安にすると良いでしょう。

濾過バクテリアつきサンゴ砂

水槽をセットしたばかりで濾過器の中に水をきれいにしてくれる濾過バクテリアがほとんどいない状態では、生き物を入れることはできません。そこで濾過バクテリアが殖えて安全な環境になるまでの時間がを短縮するために、濾過バクテリアつきのサンゴ砂を敷きます。

ライブロック

濾過バクテリアつきのサンゴ砂と同じ理由で、ライブロックと呼ばれる岩も入れておきます。ライブロックは水槽をセットした直後の補助濾材として、たいへん頼りになる濾過バクテリアのたくさん付着している特別な岩です。また海藻の種や小さな生き物の卵がついていることもあり、時と共に思わぬ生物が登場してきて楽しませてくれることもあります。

飼育のポイント

マガキガイはとてもおとなしいので、他の生き物とも一緒に飼うことはできますが、水槽内の環境を維持するためにも、できるだけマガキガイだけで飼ってあげることをおすすめします。

また、水槽の水に人工海水の素を加えて海水を作りますが、海水を作ってから数時間後、マガキガイを入れる前に、必ず比重計で塩分濃度を確認しておきます。ここに誤りがありますとマガキガイは生きていくことができません。絶対に忘れてはならない最重要ポイントです。

エサは草食性海水魚用の沈降性人工飼料を与えます。嗅覚が発達しているようで、口を高くあげ、匂いを確認すると、エサを探して動き出します。

また、マガキガイは他の貝のようなエサをかじりとるための歯がなく、コケや水底に沈んだ魚などを食べることはできません。このため、ホースのような口で吸い込めるサイズのエサしか食べられませんので、与えるエサが大きすぎないよう、エサのサイズには十分に配慮してあげる必要があります。

マガキガイの飼育用品


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