古生マツバラン

9.化石と進化

古生マツバランの写真と解説

古生マツバラン

学名  Psilophyton princeps
分類  リニア門  トリメロフィトン綱
年代  デボン紀前期
産地  ドイツ

古生マツバラン(プシロフィトン)は極めて原始的な木生植物で、陸生としては最古の高等植物と考えられています。「プシロフィトン」とは「葉のない植物」を意味し、このプシロフィトン・プリンセプスにも葉や根はありません。単純な構造にみえる植物ではありますが、気孔を持つことから陸上での生育に適していたことがわかります。なお、古生マツバラン類は現在も生き続けているマツバラン類(小葉植物門)とは全くかけ離れた植物で、マツバランとの関係も、さしずめ「根も葉もない」と言ったところでしょうか。