原始肺魚類

9.化石と進化

原始肺魚類の写真と解説

原始肺魚類

学名  Palaeospondylus gunni
分類  脊索動物門  脊椎動物亜門  硬骨魚綱?
年代  デボン紀中期
産地  スコットランド

パラエオスポンジルスはわずか6センチの小さな魚ですが、他の魚類とは異なる構造を持つ謎に満ちた原始的な魚類で、その分類も混乱を極めています。現在では頭骨にある特異な特徴を根拠に、肺魚の仲間ではないかとも言われています。現在、肺魚類はケラトドゥス目(現生種はネオケラトドゥスのみ)とレピドシレン目(レピドシレンとプロトプテルス)だけが生き残っていますが、デボン紀後期から古生代の終わりにかけては多くの肺魚類が繁栄しており、もしパラエオスポンジルスが初期の肺魚類だったのであれば、その幼魚であったという可能性もあるでしょう。