澄江生物化石群の海綿動物について
海綿動物門
海綿動物は、先カンブリア時代から生き続ける、極めて原始的な多細胞動物です。海中を漂う微細な有機物をこし取って栄養とします。体内にたくさんの小さな骨片が散乱しているのも海綿が持っている特徴のひとつですが、澄江生物化石群には海綿のような不定形の生物で骨片のない、分類の不明な種も発見されています。
澄江生物化石群に含まれる動物はだいたい数センチ程度で、10センチに達する動物はかなり大型と言えますが、海綿動物の中には例外的に大きな種類があり、クアドロミニエラでは30センチもの化石が発掘されているそうです。この海綿は壺のような形をしていて、現在でも同様の形をした大型海綿が海の浄化に貢献しています。
また、澄江生物化石群で海綿動物が占める割合は多く、節足動物に次いで多くの種類が発見されています。
澄江生物化石群から見つかる海綿動物門
AllantospongiaChoia
Choiaella
Leptomitella
Leptomitus
Paraleptomitella
Quadrolaminiella
Saetaspongia
Triticispongia